名古屋・東海地域を基盤に活動するセクシュアルマイノリティ支援団体であるPROUD LIFEは、2011年に誕生しました。当時は、LGBTQのための公的な支援事業はほとんどなく、名古屋ではプライドパレードも行われていませんでした。
そんな中で、わずかなボランティアメンバーで、「レインボーホットライン」という小さな電話相談事業をはじめたのが、私たちの支援活動の第一歩でした。
その後、現在のパレードの前身となる「虹色どまんなかパレード」を立ち上げ、LGBTへの社会的な注目も高まりました。また、国や地方自治体と協働して実施する相談事業が少しずつひろがり、私たちの支援活動を草の根で担う相談員も育ってきました。
しかし、性の多様性についての理解がある程度すすんだいまでも、社会の偏見やジェンダーの制約がなくなったわけではなく、セクシュアル・マイノリティの生きづらさはかわりません。社会の課題が複雑化するなかで、複合的な課題をかかえ苦しんでいる当事者も数多くいます。多様性を尊重する流れに抵抗する動きも看過できません。
多様性が尊重され、誰もが輝ける社会を実現するためには、私たちの支援の網の目をさらに大きくひろげていくこと、そして、行政と協働し他の社会的運動と連帯していくていくことが必要です。